トッテナムがヴェルナーの2試合連続ゴールを含む圧巻4発でヴィラを粉砕! 後半一人退場のヴィラは痛い敗戦に

プレミアリーグ第28節が10日に行われ4位アストン・ヴィラと5位トッテナムが対決した。

4位と5位の来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を争うクラブ同士の直接対決となった。現在勝ち点『55』で4位に位置するホームのアストン・ヴィラはここまで16得点と得点ランキング2位のオリー・ワトキンス、ジャマイカ代表FWレオン・ベイリーらがスタメン入り。ルートン戦で負傷交代となったジェイコブ・ラムジーはメンバー外となった。一方のトッテナムは1試合未消化であるものの勝ち点『50』で現在4位。主将の韓国代表FWソン・フンミン、イングランド代表MFジェームズ・マディソンらがスタメンに名を連ね、前節加入後初ゴールを記録したドイツ代表FWティモ・ヴェルナーはベンチスタートとなった。

前半はトッテナムがボールを支配し、アストン・ヴィラが5バックで構えた状態で鋭いカウンターを狙うという構図に。

33分にはマディソンへの縦パスをカットしたキャッシュからのスルーパスを受け取ったベイリーがペナルティーエリアまで侵入したものの、いち早く戻ったビスマがクリーンなタックルでボールを奪取し、未然に危機を防いだ。

その後もトッテナムがマディソンを中心にボールを支配するも、シュート数が1本と攻めあぐねていると、前半終了間際にアストン・ヴィラが鋭いカウンターを見せる。45分、トッテナムのDF陣がもたついた所を見逃さなかったワトキンスが素早くプレスをかけてボールを奪った流れから決定機を創り出すも、ワトキンスのシュートは相手DFのブロックで防がれた。その流れで得たコーナーキックでは、ユーリ・ティーレマンスのボールにジョン・マッギンが頭で合わせるも惜しくも枠を外れてしまった。

そのままスコアレスのまま前半は終了。ハーフタイムへと突入した。

互いに選手交代が行われずに始まった後半は、いきなりトッテナムにアクシデント。49分にシュートブロックをしたミッキー・ファン・デ・フェンがハムストリングを痛め、負傷交代に。交代でラドゥ・ドラグシンが投入された。

しかし、その後トッテナムが試合を動かす。50分、右サイドを抜け出したパぺ・マタル・サールのクロスに2列目から走りこんだマディソンが合わせ、トッテナムが先制に成功した。さらにその3分後には、バイタルエリアでボールを奪ったデヤン・クルゼフスキがソン・フンミンへ預けると、ソンは落ち着いてブレナン・ジョンソンへスルーパス。GKとの一対一をジョンソンが冷静に流し込み、トッテナムが後半開始早々にリードを2点に広げた。

まずは、1点を奪いたいアストン・ヴィラであったが、65分にマッキンがデスティニー・ウドジェに対し足裏を見せた危険なファウルにより、一発レッド判定を受け退場に。自分たちで試合を難しくしてしまった。

1人少ないアストン・ヴィラは、トッテナムの怒涛の猛攻を受ける展開に。75分、広大なスペースでボールを受けたクルゼフスキが自ら運びシュートを放つも、わずかに枠を外れた。その後も攻め続けるトッテナムは、後半アディショナルタイム(AT)にさらにリードを広げる。90分+1分に右サイドで抜け出した途中出場のヴェルナーの折り返しのパスにソンが合わせ、3得点目を奪取。さらにその4分後には左サイドを単独で抜けたソンが、マイナスで待っていたヴェルナーへプレゼントパス。ヴェルナーが落ち着いて逆サイドネットに流し込み2試合連続ゴールを決めた。

試合はそのまま終了し、CL出場権をかけた大一番は、トッテナムの圧勝という形で幕を閉じた。次節アストン・ヴィラは敵地でウェストハムと、トッテナムは敵地でフルアムと対戦する。

【スコア】
アストン・ヴィラ 0-4 トッテナム

【得点者】
0-1 50分 ジェームズ・マディソン(トッテナム)
0-2 53分 ブレナン・ジョンソン(トッテナム)
0-3 90+1分 ソン・フンミン(トッテナム)
0-4 90+5分 ティモ・ヴェルナー(トッテナム)

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