【シンガポール】みずほ銀行、廃棄物処理企業に出資[金融]

みずほ銀行は8日、インドで統合的廃棄物管理(ISWM)の循環型廃棄物処理事業を手がけるシンガポールのアイディエーション(Ideation)3Xに出資したと発表した。出資額は500万米ドル(7億3,500万円)。インドでごみ処理問題の解決を支援する。

アイディエーション3Xは2017年創設。インドでごみ廃棄場の処理・再生や廃棄物の焼却、放置による二酸化炭素(CO2)排出、メタンガスなどの発生、水質汚染に関する課題の解決に取り組むスタートアップだ。廃棄物の再利用や、廃棄物から生成する代替燃料による循環型経済の実現も目指している。

廃棄プラスチックから代替燃料を製造する技術に加え、統合的廃棄物管理の実現に向けた独自のノウハウを有し、既に現地の3都市で廃棄物処理を進めている。シリーズBラウンド(成長段階で実施する資金調達)での資金調達を通じて日本企業との連携を模索していた。

みずほ銀行は今回の出資に当たり、事業支援のための投資などの枠組みのうち23年2月に設置した「価値共創投資枠」を活用する。

インド政府は、各都市の環境改善を目指す「クリーン・インディア・ミッション」を推進している。30年までに同国内3,000カ所超の廃棄場にあるごみの山をなくし、ごみを原材料として再利用する循環型廃棄物処理事業モデルの確立を目指している。

アイディエーション3Xは23年1月、クリーン・インディア・ミッションを支援する横河電機と資本業務提携を結んでいる。

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