かいわれ大根のおすすめレシピ!保存方法も解説【野菜のプロ監修】

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この記事では、「かいわれ大根」が冷凍・冷蔵・常温それぞれの保存方法に向いているかなど、保存方法について解説しています。
また、かいわれ大根は再生栽培できるかや、保存する際のポイントとレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

なお、食材の状態や保存環境によって保存期間は変わります。保存方法にかかわらず、できるだけ早めに消費しましょう。

■記事監修

かいわれ大根とは

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かいわれ大根とは、大根のスプラウトで、種から発芽させ1週間程度栽培したものです。

「貝が割れた(貝殻がひらいた)」ような形をしていることから、かいわれ大根という名前がつきました。

ピリッとした辛みとシャキシャキの食感が特徴で、和食に限らず、さまざまな料理のアクセントとして使うことができます。

近年人気を集めているスプラウトの中でも流通量が多く、日本人にはいちばん馴染みのある発芽野菜ではないでしょうか。

かいわれ大根は再生栽培できる?

スプラウトの中には、再生栽培が可能なものがあり繰り返し収穫することもできますが、かいわれ大根は再生栽培はできません。

その理由は、大根は葉の部分に成長点があるため。成長点である葉を切り落としてしまうと、成長は止まってしまいます。

切り取ったあとのものをそのまま水につけておくと、数本伸びてくることがありますが、これは発芽が遅れていたものが出てきたため。
切り口から成長したり、脇芽が出てきたりしているわけではないのです。

自宅で育てたい場合には、種から栽培する必要があるので注意しましょう。

冷凍?冷蔵?常温?かいわれ大根の適切な保存方法や期間を紹介

かいわれ大根は新芽であるため、常温でも育ちそうなイメージを持たれる方も多いでしょう。しかし、買ってきたまま放置してしまうと根の部分のスポンジが乾いて水分不足になってしまうため、できるだけ早く冷蔵庫に入れて、冷蔵保存することをおすすめします。

また、かいわれ大根は冷凍したからといってあまり保存期間は延びませんが、冷凍保存も可能です。ここでは、かいわれ大根の保存方法を詳しく解説していきます。

冷蔵保存

かいわれ大根に向いているのは冷蔵保存ですが、買ってきたパックのまま冷蔵庫に入れただけでは鮮度を保てません。冷蔵庫に数日入れておくと、葉に斑点が現れたり、変色したりします。

かいわれ大根の鮮度が落ちてしまうのは、冷蔵保存の過程で購入時にはたっぷりと水がしみ込んでいた根本のスポンジが乾いてしまうのが原因でしょう。

パックのフタをはずしてスポンジが湿る程度に水を注いだら、食品用ラップをふんわりかぶせて、冷蔵庫で立てて保存しましょう。冷蔵庫の野菜室は少し温度が高いため、かいわれ大根には冷蔵室の方が向いています。

冷蔵庫で保存しているかいわれ大根の水を、1~2日に1回のペースで替えれば、1週間程度は保存できるでしょう。

冷蔵庫にスペースがないときは、根元からカットして保存することをおすすめします。洗って根元を切り落としたかいわれ大根を、湿らせたキッチンペーパーで包んで密閉できる容器に入れておけば、5日程度は保存できるでしょう。

冷凍保存

かいわれ大根に向いている保存方法は冷蔵保存ですが、冷凍保存ができないというわけではありません。かいわれ大根を冷凍で保存すれば、保存期間を1カ月程度まで延ばせます。ただし、かいわれ大根特有のシャキシャキ感は失われるため、注意が必要でしょう。

かいわれ大根を冷凍保存するときは、洗って根元を切り落としたら、使うときのことを考えたサイズに切っておきます。水気をよく切って、ジッパー式の保存袋を使って冷凍しましょう。

冷凍庫に入れて1時間程度経ったらいったん取り出して、かいわれ大根同士が凍って一塊にならないように、振ってほぐしてから再度冷凍庫に入れると使うときに便利です。

常温保存

冬の寒い時期であれば、かいわれ大根を常温で保存できる地域もあるでしょう。しかしながら、暖房をつけたり、日中は気温が上がったりするため、常温での保存はなるべく避けましょう。

かいわれ大根は常温での保存は避け、できるだけ早く調理してしまうか、すぐに使い切れないときは、冷蔵や冷凍の保存に切り替えると良いでしょう。

かいわれ大根を使ったおすすめレシピ紹介

かいわれ大根は、あまり長く保存しておける食品ではないため、買ってきたらできるだけ早く調理して使い切りましょう。

ここでは、かいわれ大根を使ったレシピを3つ紹介していきます。自分で作るかいわれ大根を使った料理がマンネリ化していて、レシピの幅が広がらないという方は参考にしてみてください。

おすすめレシピ1:トマトと貝われの山椒サラダ

出典:E・レシピ

「トマトと貝われの山椒サラダ」は、トマトとかいわれ大根で簡単に作れるサラダとなっているため、かいわれ大根が余ってしまったときや、一品足りないときにおすすめです。ドレッシングに山椒を使えば、食べ慣れたかいわれサラダと一味違う大人の味を楽しめます。

かいわれ大根を使い切れなくて保存方法を迷っているというときは、ぜひ試してみてください。

詳しい作り方はこちら

おすすめレシピ2:大根と貝われのおみそ汁

出典:E・レシピ

「大根と貝われのおみそ汁」は、かいわれ大根をみそ汁のアクセントとして使う、余ってしまったかいわれ大根も活用しやすいレシピです。このレシピでかいわれ大根の使い方を覚えておけば、ほかのみそ汁や汁物にも応用できます。

使い切れずに余ってしまったかいわれ大根だけでなく、カットして冷凍保存しておいたかいわれ大根も活用できます。

詳しい作り方はこちら

おすすめレシピ3:ヒジキの和え物

出典:E・レシピ

「ヒジキの和え物」は、食材を調味料で和えるだけで手軽に作れる一品です。余ってしまったかいわれ大根を使い切りたいときや、冷凍保存しているかいわれ大根を使いたいときにおすすめのレシピです。

また、レシピで使われているひじき以外の海藻を使ってアレンジすることもできるため、ご興味がある方はぜひ試してみてください。

詳しい作り方はこちら

かいわれ大根の正しい保存方法を知って食材をおいしく使い切ろう!

かいわれ大根は冷蔵保存が適しています。今まで、買ってきたまま常温に放置していることもあったという方は、この機会に保存方法を見直し、鮮度を落とさずに保存しましょう。

冷蔵保存の場合も、買ったままではなく水を足してあげることで、保存期間を延ばすことができます。正しい保存方法を理解したうえで、さまざまな料理に活用し、おいしいうちに消費しましょう。

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