東大、福島県内12人合格 前期日程 最多は安積5人

ビスマスの結晶を手に東大合格を喜ぶ佐藤さん

 東京大と京都大は10日、一般選抜前期日程の合格者を発表した。福島民報社は福島県内各高校の協力を得て同日午後6時現在の合格者を調べ、東大は計12人、京大は計3人の合格が判明した。受験生の報告で今後増える可能性もある。

 合格者の高校ごとの内訳は次の通り。

【東大】高校別で最も多いのは安積の5人で、科類別の内訳は文Ⅰに1人、文Ⅲに2人、理Ⅰに2人。福島は3人が合格し文Ⅰ、文Ⅲ、理Ⅰに各1人。福島成蹊は2人で、初めて理Ⅲに1人が合格。理Ⅱにも1人が合格した。会津若松ザベリオ学園では同校初の合格者が出て、理Ⅰに受かった。磐城は文Ⅰに1人。

■京大は3人 福島成蹊で初

【京大】福島成蹊で同校初の合格者が出た。理学部に1人が受かった。福島と安積はそれぞれ工学部に1人が合格した。

■会津若松ザベリオから東大初合格 理科一類 佐藤賢之介さん「学び楽しむ」

 会津若松ザベリオ学園高3年の佐藤賢之介さん(18)=会津若松市=は東京大理科一類に合格した。同校の生徒が東大に合格するのは初めて。「ほっとしている」と笑みをこぼした。

 小学生の頃から算数や理科が好きだった。高校では科学部に所属し実験に打ち込んだ。同級生と「ビスマス」と呼ばれる金属の結晶を作ったのが思い出に残っている。化学や物理、地学の全国大会で数多くの入賞を果たしてきた。

 よりレベルの高い環境で切磋琢磨(せっさたくま)したいと東大を志した。苦手な英語を克服するため、勉強時間の半分以上を費やした。

 将来の夢や目標は進学後に見つけたいと考えている。「さまざまな分野に興味を持ち、学びを楽しみたい」と意気込んだ。

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