災害公営住宅で復興イベント 福島県いわき市

豊間地区の災害公営住宅の住民といわき盆唄を踊る子どもたち

 福島県いわき市のNPO法人ダンス博は10日、市内豊間地区の災害公営住宅集会所で復興イベント「つ・な・ぐ」を繰り広げた。踊りを通して子どもたちと住民が交流を深めた。

 市内を中心に活動するダンス教室「エクスプレションD.S.」の子どもたちが出演し、郡山市ゆかりの男性4人組ボーカルグループ「GReeeeN」の東北支援曲「Green boys」に合わせてダンスを披露した。住民が地域に伝わる「いわき盆唄」の振り付けを子どもたちに教え、輪になって踊った。

 エクスプレションD.S.代表でダンス博理事長の神永宰良さん(62)は「踊ることが心のケアにつながる。住民に寄り添い、活動を次につなげていきたい」と話した。

 ダンス博は震災発生後、避難所や災害公営住宅を訪ね、被災地の伝統舞踊の継承やダンスを通じたコミュニティーの再生に取り組んでいる。2017(平成29)年から豊間地区でイベントを開くなどして絆を紡いできた。

 能登半島地震の被災地を応援しようと、今回のイベントの様子を動画にまとめてインスタグラムで発信するという。

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