「稼働中なら志賀原発は地震で大事故に」 原発反対派の市民団体が廃炉訴え鹿児島市で集会

川内原発の運転延長反対を訴え、デモ行進する参加者=10日、鹿児島市

 東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発事故から13年を前に、九州電力川内原発(薩摩川内市)の稼働に反対する市民団体「ストップ川内原発! 3.11鹿児島実行委員会」は10日、鹿児島市のJR鹿児島中央駅東口駅前広場で集会を開いた。「川内原発20年延長反対」と記されたプラカードを掲げ、同原発の廃炉を求めた。

 約450人(主催者発表)が参加し、県内の反原発団体代表らがマイクを握った。能登半島地震に触れ、「北陸電力志賀原発(石川県)が稼働していたら、大きな事故が起きただろう」「避難計画や屋内退避に実効性がないと改めて分かった」などと主張した。

 実行委の杣谷健太さん(39)は原子力規制委員会が認可した川内原発の運転延長に言及。「老朽化した原発を動かせば事故が起きるのは明らか。使用済み核燃料の行き場もない」と訴えた。運転延長を阻止する集会アピールを採択。集会後は天文館に向けてデモ行進した。

(別カット)川内原発の運転延長反対を訴え、デモ行進する参加者=10日、鹿児島市

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