24年序盤の世界物品貿易、回復鈍い 地政学リスクに懸念=WTO

[ジュネーブ 8日 ロイター] - 世界貿易機関(WTO)は8日、世界の物品貿易が2024年序盤に緩やかに回復し続ける見込みだが、地域紛争や地政学的緊張によって容易に回復の軌道から外れ得るとの見方を示した。

WTO物品貿易バロメーターは100.6と、基準値の100に近く、昨年11月時点からほぼ変わらなかった。

同貿易は23年第3・四半期に前期比0.4%減少し、前年比でも2.5%減となっており、上向く勢いが依然として弱いことがバロメーターで示されたとした。

WTOは23年の物品貿易を0.8%増と予想しているが、既に下方修正する必要があるとしている。

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