米軍艦船が常用する可能性を「憂慮せざるを得ない」と玉城デニー知事 米ミサイル駆逐艦の石垣島入港を巡り懸念

 沖縄県の玉城デニー知事は11日午前、米海軍のミサイル駆逐艦が同日から14日にかけて石垣港へ入港する計画について、「常時に米軍の護衛艦クラスの艦船が使うようになることを憂慮せざるを得ない」と懸念を示した。県庁で記者団の質問に答えた。

 計画を受け、全港湾沖縄地方本部は那覇と石垣の両港で全面ストライキを予定している。玉城知事は、物流や人流に影響が出るとし「米軍や日本の関係機関はこのような事態を招いていることをしっかりと受け止め、民間港を使用しないよう守っていただきたい」と強調した。

 県はこれまでも一貫して、緊急時をのぞき米軍艦船は民間港の使用を自粛するよう求めてきた。8日には、入港の自粛を日米の関係機関に口頭で要請していた。

沖縄県の石垣港への米海軍ミサイル駆逐艦入港計画について見解を述べる玉城デニー知事=11日午前9時過ぎ、同県庁

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