岡山放送、「ゼロ・プロジェクト・アワード2024」を受賞!2021年に続き2度目 / Screens

岡山放送株式会社(本社:岡山市北区下石井二丁目10-12、以下OHK)は、オーストリア・ウィーンの国連事務所で開催された「ゼロ・プロジェクト・カンファレンス2024」(2/21〜23開催)に参加し、「ゼロ・プロジェクト・アワード2024」を受賞した。OHKの受賞は2021年に続き2度目となる。

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「ゼロ・プロジェクト」(本部:オーストリア・ウィーン)は、国連障害者権利条約の理念に基づきバリアのない世界を目指し活動することを目的に、2008年にオーストリアのエッスル財団によって創設。主な活動として、毎年「ゼロ・プロジェクト・カンファレンス」を開催しており、事前に選出された障がい者の生活向上のために世界中で行われている革新的な実践や政策の発表を行うとともに、「ゼロ・プロジェクト・アワード」の表彰を行っている。このことからバリアフリーのアカデミー賞とも例えられる世界で唯一の国際賞で、今年は43か国から77の革新的な取組の発表と表彰が執り行われた。

OHKが受賞した「OHK手話実況アカデミー」の取組は、一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(東京都文京区)が企画した2022年アイデアコンテスト「Make a Move PROJECT」から誕生。多様な人がレース観戦を楽しむためのアイデアとして2022年10月、モータースポーツのリアルタイム手話実況が日本で初めて実施された。その後も同基金の助成を受けながら「OHK手話実況アカデミー」を創設、手話実況の人材育成と技術向上を目指し、ろう者や手話通訳者とともに現在も様々な研修や実践を重ねている。これら一連の活動が評価され、授賞式では「OHKの手話実況の真に重要な特徴は、誰もが同じスポーツ体験を楽しむことができ、オープンで誰でもアクセス可能であること。500以上のノミネートの中で特に革新的で影響力がある」と評された。

これを受けOHKの中静敬一郎社長は「情報から誰一人取り残されない社会に向け、一歩一歩前進している。来年は聴覚障がい者の国際大会、東京2025デフリンピックが日本で初めて開催されるので、さらに取組を強化し、多くの人に情報を届けるよう努力したい」と表明している。

また、エッスル財団の代表マーティン・エッスル氏とOHKの中静社長は今後について個別協議を行い、アクセシビリティ、インクルージョン、ゼロバリアの分野におけるさらなる協力関係を構築していく連携協定を締結、東京2025デフリンピックに向けて、より一層連携を加速していくことを約束した。

締結に際しエッスル氏は「社会の障壁を取り除くことで、障がいの有無にかかわらず同じ機会を得ること、あなたたちの取組はまさにそれを実現することができる。これからも岡山放送の力を貸して欲しい」と期待を寄せている。OHKは今後も情報アクセシビリティ活動の実践者として事業を継続していくとともに、「ゼロ・プロジェクト」との連携で、バリアのない世界を目指した国際的な取組をより一層推進していくという。

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