【俺の楽器・私の愛機】1563「激渋!! Fender Duo Sonic」

【Fender Duo Sonic】(千葉県 ギターO-YA-Z もう55歳)

20年位前に、中古で激安で購入したFender DuoSonicです。

つい最近、分解掃除した時に気がついた事が…。

DuoSonicは、1959年から1960年辺りにモデルチェンジとなったのですが。こいつは、購入当時からメイプル指板のネックとピックガードがプラスチック仕様(寄せ集め?)という物でした。ボディカラーも黒に上塗りされていました。

今回、初!分解して発見が…。ネックデイトは、1957年2月Vシェイプ。ネックプレートシリアルは1959年。pot類はオリジナルで、多分1959年頃(カビ臭い)。

ボディは、プラスチック製ピックガード付だったので1960年以降だと思っていたのですが…。よく見ると1959年頃までのanodizedピックガード時期の加工になっていて、しかも…プラスチックピックガードはボディに合わせる感じの加工になっていました(通常プラスチック製は12穴のはずですが、こいつは11穴になっていました)。

因みに、プラスチックピックガードの物はジャックとトーンとの間にネジがあってボディ内の加工はネジが止まるように膨れる形で削ってあるようです。しかし、黒色のボディの下に塗られてある色は1960年以降のデザートサンドでした。

不思議なDuoSonicです。多分、1959年辺りの過渡期中に在庫調整で作られた物なのか?カスタムオーダーされた物なのか?何か情報があれば知りたいですねぇ(笑)。

塗装もcrackが沢山入っているし、指板も汚くなっている、激安シブのお気に入りギターです。

◆ ◆ ◆

ヴィンテージには、このような謎仕様のものが意外とあったりしますよね。年式的に「?」というスペックが混ざっているのは意外とよくあることですが、過渡期とかパーツの流用とか、もしかして人的手作業の多さによるヒューマンエラーもあるのかもしれないですよね。いずれにしろ、そういう謎満載のギターこそ、そのエピソードだけで酒が飲めるというものです。妄想の楽屋話から意外な新事実が顔をのぞかせたたりすると、もう泥酔しちゃうわ。「このデュオソニックは何を伝えようとしているのか」的なドキュメンタリータッチで解析を進めると、全世界のヴィンテージフェンダーファンが悶絶する良案件です。(JMN統括編集長 烏丸)

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(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
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(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
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(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
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