外国人カップルが佐世保で挙式! 「リーガルウェディング」のモニター実施 観光客誘致などに期待

友人らに見守られる中、執り行われた結婚式=佐世保市内

 佐世保観光コンベンション協会は4日、日本の法律に基づいて外国人カップルが結婚する法制度を活用して、長崎県佐世保市での挙式などを促進し外国人観光客の誘致を図る「リーガルウェディング」のモニターを実施した。
 市によると、日本では外国人が婚姻要件具備証明書などと一緒に婚姻届を役所に提出し、希望すると、日本人の場合と同様に「婚姻届受理証明書」を発行してもらえる。国によって異なるが、本国で同証明書を提出するなどの一定の手続きを踏むと、本国の婚姻と同様の効力が認められる。佐世保市では年間10~20組の米海軍佐世保基地関係者などが届け出ているという。
 同協会は、このような法制度を活用して観光客の誘致を図ることを「リーガルウェディング」と称し、訪日客需要の回復を見据えた本格的な受け入れを前に、初めてモニターを実施した。ウェディングに関連する消費や親族らの来訪など経済効果も大きいことから今後の展開が期待される。
 この日、香港人カップルのソ・キンホさん(32)とリン・クロエさん(31)が、ホテルオークラJRハウステンボスの教会にオープンカーで華やかに登場し、友人らに見守られながら挙式。九十九島観光公園での写真撮影を楽しんだ後、通訳者らのサポートを受けて市役所窓口に婚姻届などを提出し、婚姻届受理証明書を受け取った。

通訳者らのサポートを受けながら窓口で必要書類に記入する香港人カップル=佐世保市役所

 香港は日本より婚姻届の手続きが煩雑なため、簡易な手続きで済む日本での結婚は利点の一つだという。ソさんは「スタッフの方に感謝。ロケーションも素晴らしく夢みたいな一日だった」、リンさんは「通訳の方もいて言葉の壁を感じることなくスムーズに進み、とてもすてきな体験ができた。また佐世保に来たい」とそれぞれ笑顔を見せた。

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