上海の貿易額、23年はAEO事業者が3割強占める

上海の貿易額、23年はAEO事業者が3割強占める

上海市にある果物総合加工包装センターで、チリ産チェリーを箱詰めする職員。(資料写真、上海=新華社記者/王翔)

 【新華社上海3月11日】中国上海市商務委員会(上海市口岸<通関地>弁公室)の張傑(ちょう・けつ)副主任はこのほど、通関手続きの簡素化などの優遇措置を受けられる認定事業者(AEO)制度について、税関が強力に推進する中、上海で段階的な成果を収めたと明らかにした。

 張氏によると、上海のAEO企業数は2023年末時点で517社となり、全国の9%を占めた。AEO企業は数の上で同市の貿易実績のある企業の1%に満たなかったものの、貿易総額では3分の1以上を占めたほか、一定規模(主要業務の年間売上高2千万元、1元=約20円)以上の工業企業の増加値(付加価値額)の4分の1近く、集積回路(IC)産業製造分野の工業総生産の6割近く、バイオ医薬産業製造分野の工業総生産額の約5分の1に貢献した。AEO企業は上海の貿易において、質の高い発展のための「バラスト」となっている。

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