コミュニケーション支援機器を製作 長野工業高専が上越市でWS

カードを使ってあいさつや簡単な会話ができる「カード・トゥ・スピーチ」(手前)を製作

上越市寺町2の福祉交流プラザで9日、障害者のコミュニケーションを支援する機器「カード・トゥ・スピーチ」を製作するワークショップが開かれた。

同機器は長野工業高専(長野市)副校長で工学博士の藤澤義範教授が昨年に開発。箱形の本体と複数枚のカードで構成され、カードにはそれぞれあいさつや短い定型文が書かれている。カードを本体にかざすと、本体から対応した音声が流れる仕組みで、発話が困難な人のコミュニケーションを支援する。

ワークショップは同校が主催。上越では初めての実施で、柏崎特別支援学校実習助手で上越市在住の広瀬政春さんの招きで実現した。県内の教育関係者、医療関係者ら12人が受講。藤澤教授らの指導を受け、基板に電子部品などをはんだ付けし組み立て。カードは参加者が使いたい言葉をあらかじめ申し込んだ。

新潟市から参加した特別支援学校の教諭は「担当する生徒に合っている。伝えたいという気持ちがある生徒なので、ぜひ役立てたい」と話した。

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