ジガルデにメガシンカ、そして『X・Y』との時系列 『ポケモンレジェンズ Z-A』の気になる要素を考察

2月27日のポケモンプレゼンツにて発表された『Pokémon LEGENDS Z-A(ポケモンレジェンズ Z-A)』。2025年に発売予定の本作は、『Pokémon LEGENDS アルセウス』に続く『 LEGENDS』シリーズであることや、舞台が『ポケットモンスター X・Y』で登場したミアレシティであることから話題となっている。

まだ情報が少ない本作だが、公開されているPVからはさまざまなことを予想できる。そこで今回は『ポケモンレジェンズ Z-A』がどのような作品になるのかや、本作に期待することを挙げていこう。

■物語の舞台は過去か未来か

冒頭でも紹介した通り、本作の舞台は『X・Y』で登場したミアレシティではあるものの、都市再開発計画が進められているという点が非常に気になる。本作が都市開発を経て『X・Y』時点でのミアレシティになるような過去を描くのか、『X・Y』のミアレシティが都市開発によって近未来的になるのかがハッキリとしないのだ。

PVでは街並みやポケモンがホログラム風に描かれているため、一見すると近未来を思わせるものになってはいるものの、『アルセウス』が過去のシンオウ地方を舞台にしていたことから、本作も過去の世界が舞台となる可能性もある。また、ミアレシティのモデルとなっているのはフランスのパリのため、19世紀の「パリ改革」なども連想される。

少なくとも「LEGENDS」シリーズがこれまでと異なる時代の世界を舞台にすることは間違いなさそうだ。どの時代を舞台にするにせよ、ミアレシティがどのように描かれるのかはいまから楽しみだ。筆者は特に、ミアレシティの中心に位置し、ポケモン廃人の孵化作業場として思い出深い「プリズムタワー」の存在が気になっている。過去を描くなら建設途中の、未来ならばよりブラッシュアップされた姿のプリズムタワーが見られるのではないだろうか。

■ZとAから連想される2つの要素。『X・Y』のキャラクターの関係者にも期待

また、本作のタイトルに含まれる「Z-A」からは、いくつかのことが連想される。まず、上げられるのが『X・Y』で初登場したポケモン「ジガルデ」の存在だ。「ジガルデ」はアルファベットの「Z」をモチーフにしており、『X・Y』の伝説のポケモンが「X」と「Y」をモチーフにしていたことから、重要なポケモンとして注目されていたが、ゲームでの掘り下げはあまりされてこなかった。タイトルの「Z-A」のカラーリングがジガルデのものに酷似していることからも、なんらかの形でジガルデが本作のストーリーに関わる可能性は高いだろう。

他にも、『X・Y』に登場した重要人物「AZ」の存在は気になるところ。AZは非常に長い寿命を有しているので、過去・未来どちらの世界を描くにせよ登場する余地は充分にある。また、「Z-A」は古い時代(Z)が終わり、新しい時代(A)が始まるという、都市再開発という本作のテーマにも合致していると考えることもでき、「Z-A」には複数の意味が込められていそうだ。

また、『アルセウス』ではシンオウ地方に登場した人物の祖先が登場したが、本作でも『X・Y』のキャラクターの関連人物が登場するかもしれない。特にミアレシティのジムリーダーであるシトロンに関わるキャラクターの活躍は期待できる。

■新たなメガシンカにも期待

PVのラストでは、特定のポケモンがバトル中に特別な姿にシンカする「メガシンカ」のシンボルが登場。本作で久しぶりに復活することが確定した。メガシンカは設定が明らかになっていない部分が多いため、その詳細が掘り下げられるのではないだろうか。また、『アルセウス』では、一部のポケモンのリージョンフォームや、新たな進化先が登場したので、本作では新たなメガシンカポケモンの登場にも期待したい。

『X・Y』においてはメガシンカはバトル限定のシステムだったが、「Z-A」ではフィールドで移動手段として使えるようになるかなどといった変化があるかは気になるところだろう。また、『アルセウス』はオープンワールド風のシステムだったり、バトルを介さずポケモンをゲットできたりといった目新しいシステムが実装された。本作ではミアレシティを冒険するだけに、どのようなフィールドを、どんな手段で移動するか、バトルやポケモンの捕獲はどうなるかなど、システム面で気になることは多く存在する。

まだどのような作品になるか分からない『ポケモンレジェンズ Z-A』。今後発表される新情報が今から楽しみだ。

(文=堀江くらは)

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