ポルトガル議会選、与党が敗北認める 極右躍進

Sergio Goncalves Catarina Demony David Latona

[リスボン 10日 ロイター] - ポルトガルで10日実施された議会(一院制、定数230)選挙で、中道左派・与党社会党のヌーノサントス書記長は、得票数で中道右派勢力を若干下回ったことを受け、敗北を認めた。極右政策を掲げる新興政党「シェーガ」は躍進した。

開票率99%の時点で社会党は、中道右派勢力「民主主義同盟」をわずか438票下回った。得票率はほぼ同率で28.7%。在外投票の集計結果がまだ出ていない。

民主主義同盟はマデイラ地方選出の保守派議員3人と合わせて少なくとも77議席を確保し、社会党の74議席を上回った。シェーガは46議席を得た。残る11議席は集計結果待ちとなっている。

社会党は2015年以来政権を握ってきたが、コスタ首相が汚職捜査に絡み昨年11月に辞任を表明して以来、大半の世論調査で民主主義同盟にリードを許してきた。

ヌーノサントス氏は社会党が今後、野党を率いると表明し、シェーガに主導権を取らせるわけにはいかないと述べた。

シェーガの得票率は18%強と、22年の選挙の約3倍となった。同党を含む右派が議会の多数派となる公算が大きいが、民主主義同盟はシェーガとの交渉を拒否している。

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