県障害者スポーツ協会は10日、宇都宮市若草1丁目のわかくさアリーナで本県発祥のパラスポーツ「コントロール・アタック」の第15回大会を開いた。健常者9人を含む77人が参加し、爽やかな汗を流した。
コントロール・アタックは、得点が設定された大小の的を目がけてボールを転がし、総合得点を競う。多くの人にパラスポーツに親しんでもらおうと、同協会が2003年、パラリンピックの正式種目にもなった「ボッチャ」を参考に考案した。
ボッチャの導入や障害者と健常者の交流の場としても親しまれているコントロール・アタック。大会参加者も増加傾向で、ボッチャを始める人も増えているという。
今回は県内各地から20チームが参加。身体や知的の障害がある人が健常者とチームを組むなどし、得点の高い的に自陣のボールが集まるよう、協力しながらプレーしていた。
優勝した「オール芳賀」の芳賀町祖母井、無職宮本茂樹(みやもとしげじ)さん(77)は「初めて優勝できた。仲間と一緒に助け合って得た勝利」と喜びをかみしめていた。
大会顧問で競技考案者の菅谷薫(すがやかおる)さん(82)は「多くの人が参加してくれてうれしい。今後もスポーツと共生社会の輪が広まっていくことを願う」と話した。