石川県アンテナショップオープン 都内にいながら能登半島地震の復興を応援

中央区八重洲に3月9日、石川県のアンテナショップがリニューアルオープンしました。能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県のために復興応援ブースも設けられました。

金沢おでんに、鴨と鶏のじぶ煮。ユネスコ無形文化遺産に認定され、今では金沢のみでつくられる縁付金箔の工芸品など、石川県の特産品が約1000点並びます。石川県のアンテナショップは去年10月まで銀座に構えていましたが、八重洲に移転し、生まれ変わりました。

記者:「店内には能登半島地震の「復興応援ブース」が設けられ、能登や輪島そして珠洲といった甚大な被害を受けた被災地の工芸品などが販売されます」

リニューアルオープンは震災前からのスケジュール通り行なわれることになりましたが、依然として続く震災の影響によって生産体制が整っていないものもあり、店に並ぶ商品は今後復興が進むとともに増やしていくということです。

石川県担当者:「石川の皆様の思いを背に背負って開店する形になります。新しい石川の姿、そして皆様に来ていただいて、立ち上がって進んでいく姿をこの店舗を通じて皆様とともに作っていき、発信していけたらと思っています」

街行く人からも復興に貢献したいという声が上がっています。

街の人:「いつも応援したいなと思っているんですけど、なかなか実際にできることが少ないので、こういう所ができると身近ですからね、行きやすいなと思うし、身近に感じて応援していきたいなと思います」「(石川県を)知るきっかけにもなるだろうし、そしたらまた行こうかなと、そういう形で貢献できたらいいと思っています」

VTRでお伝えしきれなかったアンテナショップの魅力について、天井は石川県産の杉を使った「和傘」のデザインで傘を差し出す「おもてなし」を表現し、壁には能登半島の珪藻土を活用するなどあたたかみ、そして石川県の魅力を満載に詰め込んだ店舗となっています。また、銀座の店舗にはなかった飲食ブースも設けられ、約180の地酒や県内の酒の肴などが味わえます。他にもデジタルサイネージのタッチパネルで県内の情報を発信したり、観光コンシェルジュが常駐していたりと石川の最新情報を知ることもできます。

震災の影響もあるなかで、当初のスケジュール通りなんとか3月9日のリニューアルオープンにつなげられたということなんですが、ただ去年までの銀座の店舗では2~3割あった能登の商品は、1割程度にとどまっていて、断水など今も続く震災の影響はまだまだあると県の担当者は話していました。石川の魅力を感じることができるアンテナショップで、東京にいながら少しでも被災地の応援をできればいいなと感じました。

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