地域歩いて防災強化 西予・三瓶小と野村小の児童が活動成果発表 避難課題や対策調査 住民に報告も

防災学習の成果を発表する三瓶小児童

 災害に強いまちづくりを進めるため、2023年度に愛媛大などと防災学習に取り組んだ三瓶小学校(愛媛県西予市三瓶町朝立)と野村小(同市野村町野村)の児童が、活動成果をまとめた。まち歩きなどを通して避難時の課題や復興の現状を調べた子どもたちは「地域の特徴を知ることができた」と手応えを示している。

 三瓶小5年生31人は学校周辺の避難経路を歩いて見つけた課題などを大判地図に書き出し、オリジナルマップを作成。12月には愛媛新聞の協力で、学習内容をまとめた防災新聞を完成させた。

 野村小6年生の49人は、西日本豪雨で被災した野村地域中心部に新設する公園の設計案を基に開設予定地を見学。ヘリポートを兼ねた広場を設置することなど高く評価できる点や案内板の少なさなどの改善点をまとめ、2月中旬に同地域で開いたワークショップで住民らに報告した。

地域中心部に新設する公園の特徴などを歩いて調べる野村小児童ら(提供写真)

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