３月９日におこなわれた、ピン芸人日本一を決める『Ｒ−１グランプリ２０２４』（カンテレ）決勝戦。大阪府堺市出身の街裏ぴんくが優勝を飾り、関連ワードがトレンド上位を占めるなか、同グランプリ史上初のアマチュア「どくさいスイッチ企画」にも注目が集まった。
『R-1グランプリ2024』ファイナリストのどくさいスイッチ企画（C）カンテレ
２２回目を迎えた同グランプリは、今年改めて「芸歴１０年以内」という制限を撤廃。エントリー数は過去最多の５４５７人となり、ネタ尺は３分から４分に拡大。この日の決勝のステージには、真輝志、ルシファー吉岡、街裏ぴんく、ｋｅｎｔｏ ｆｕｋａｙａ、寺田寛明、サツマカワＲＰＧ、吉住、トンツカタン お抹茶、そしてどくさいスイッチ企画が立った。
アマチュア芸人とはいえ、その実力は折り紙付きの「どくさいスイッチ企画」。大阪大学在学時は落語研究会に属し、４年時に『全日本学生落語大賞』で最優秀賞にあたる策伝大賞を受賞（高座名：銀杏亭魚折）。その後は桂文枝が大会統括をつとめる『社会人落語日本一決定戦』も制し、２冠を達成。２０２３年には『全日本アマチュア芸人Ｎｏ.１決定戦」でも優勝と、コアなお笑いファンからは一目置かれる存在だ。
決勝戦はトリで登場し、ツチノコ発見者の激動人生を４分に詰め込み披露。たたみかける喋くり、聞き込んでしまうストーリー性で観客を圧倒した。結果は惜しくも４位となりファイナルステージ入りを逃したが、「さいスイッチ企画」（恐らく「どんくさいスイッチ企画」と投稿している人も多かったので、このワードになったと思われる）がトレンド入りを果たすほど、反響を呼んだ。
ネタ終わりには「夢のような景色を見せて頂いて本当にありがとうございます」「夢のような１年間、３カ月、そして１日でした。本当にありがとうございました」と、「夢のよう」を何度も口にし、深々と頭を下げた。
決勝から２日たった今、放送日からＸのフォロワーは約２倍の１万人を突破し、週明けの１１日・朝には、「出社します」と会社員ならではのポスト。彼の激闘に、巷で「似すぎ」とささやかれている毎日放送の福島暢啓アナウンサーは「最高でした！！ 夢をありがとう！！」とイラスト付きで祝福した。
『Ｒ−１グランプリ２０２４』は現在ＴＶｅｒで見逃し配信中。
