「オッペンハイマーに対するアンサーの映画を作らなければ」ゴジラでアカデミー賞受賞の山崎貴監督が言及

山崎貴監督

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第96回アカデミー賞で、「ゴジラ-1.0」で視覚効果賞を受賞した山崎貴監督が、受賞後の会見で作品賞を受賞した「オッペンハイマー」に言及した。

監督賞も受賞したクリストファー・ノーラン監督の「オッペンハイマー」は、原爆を作った科学者J・ロバート・オッペンハイマーの伝記映画で、原爆の開発と実験成功までの過程を描いている。

映画では、広島や長崎の被害などが描かれていないことについて、アメリカ国内でも疑問視する声が出るなど、議論が起きている。

授賞式を生中継していたWOWOWでは、山崎監督ら「ゴジラ-1.0」制作陣の受賞後インタビューを配信した。

山崎監督は、ゴジラ映画がハリウッドで評価される理由の一つについて、「ゴジラは戦争の象徴であったり核兵器の象徴であったり、そのゴジラをなんとか鎮めようとする話だと思う。その『鎮める』という感覚を世界が欲しているのではないか」と述べた。

続けて「それとは別に、『オッペンハイマー』に対するアンサーの映画は、個人的な思いとしては、いつか日本人として作らなければいけないと感じています」とコメントした。

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