【心配で…】父が75歳になったので「運転免許を返納」させます。バスを利用した場合、東京都内ならいくら浮きますか?

東京都内の移動に軽自動車を利用する場合どれくらいの交通費がかかる?

趣味の陶芸教室が行われる公民館までの片道20kmを、毎日自宅から軽自動車で通うと仮定して、どれくらいの交通費がかかるのかを算出してみましょう。

軽自動車の燃費は車種によって異なりますが、標準的といわれる15km/Lで計算してみます。

ガソリン1Lで15km走るため、往復40kmの場合は、約2.7Lのガソリンを使用すると考えられるでしょう。

2024年3月4日時点では、東京都のガソリン価格は174.5円であるため、実燃費15km/Lの軽自動車で40km移動する場合、1日約465円の交通費がかかっていることが分かります。

したがって、1ヶ月の交通費は約1万3960円といえます。

シルバーパスでバスを利用する場合にかかる交通費は?

東京都に住民登録をされている満70歳以上の方は、シルバーパスの購入ができます。

シルバーパスを一度購入すると、有効期限内ならば、都営バスや都営地下鉄などが乗り放題になるといわれています。

シルバーパスは購入時期に関係なく、9月末で有効期限を迎えるため、早く購入するほど、交通費を節約できるでしょう。

例えば、2万510円のシルバーパスを10月1日に購入して、翌年9月30日まで使用した場合の1ヶ月にかかる交通費を算出してみます。

約1年間使用ができる上記のケースでは、1ヶ月にかかる交通費は約1710円です。

往復40kmの距離を軽自動車で走った場合とバスを利用した場合の交通費の差額は?

往復40kmの距離を、実燃費15km/Lの軽自動車で走った場合の1ヶ月にかかる交通費は、約1万3960円であることが分かりました。

シルバーパスの1ヶ月あたりの交通費は約1710円です。

したがって、往復40kmの移動を軽自動車で走る場合とバスで走る場合の差額は、約1万2000円です。

移動手段を軽自動車からバスに変更した場合は、約1万2000円の交通費を節約できる可能性があるでしょう。

バス移動で交通費を節約しよう

往復40kmを軽自動車で移動する場合は、1ヶ月で約1万3960円かかると推測できます。

東京都在住の満70歳以上が利用可能なシルバーパスを2万510円で購入すれば、1ヶ月あたりの交通費を約1710円まで抑えることができる可能性があるでしょう。

高齢になったら運転免許の自主返納がおすすめといわれていますので、この機会に、移動手段をバスに変更してもよいかもしれません。

運転免許を自主返納したら、近くのシルバーパス発行窓口でシルバーパスを購入するとよいでしょう。

今回は、東京都内で利用できるシルバーパスをご紹介しましたが、高齢者が定額料金でバスに乗車できる制度は、全国各地で実施されていると思われます。

例えば横浜市では、65歳以上の方なら誰でも購入できる、市営バスのシニアパスという全線定期券があります。

高齢者の交通費を支援する制度は、全国各地で実施されている可能性が高いでしょう。

運転免許の返納後、移動手段をバスに切り替える場合は、このような制度があるかどうかを確認したほうがよいかもしれません。

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査 調査の結果 1.給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油) 調査結果
東京都福祉局 シルバーパスについて
横浜市 市営バスのシニアパスとは

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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