<アカデミー賞>クリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』が作品賞に輝く

映画『オッペンハイマー』メインカット(C)Universal Pictures. All Rights Reserved.

日本時間3月11日、第96回アカデミー賞授賞式が米ロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催され、クリストファー・ノーラン監督が“原爆の父”と呼ばれた天才科学者の光と影を描いた『オッペンハイマー』が作品賞を獲得した。

2023年7月の全米公開を皮切りに、現在までに世界興収10億ドルに迫る大ヒットを記録、実在の人物を描いた伝記映画としては歴代1位となった本作。先に行われた第81回ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ドラマ部門)含む最多5部門に輝き、本年度アカデミー賞では最多13部門にノミネートを果たした。

第二次世界大戦下、アメリカで立ち上げられた極秘プロジェクト「マンハッタン計画」。これに参加したJ・ロバート・オッペンハイマーは優秀な科学者たちを率いて世界で初となる原子爆弾の開発に成功する。しかし原爆が実戦で投下されると、その惨状を聞いたオッペンハイマーは深く苦悩するようになる。そして冷戦、赤狩り―激動の時代の波に、オッペンハイマーはのまれてゆくのだった―。

カイ・バード、マーティン・J・シャーウィン の著書「オッペンハイマー」(2006年ピュリッツァー賞受賞/ハヤカワ文庫)を原作に、監督・脚本・製作を手掛けたのは、これまでも革新的な作品で観る者をあっと言わせてきたノーラン。キリアン・マーフィ、エミリー・ブラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jr.、フローレンス・ピュー、ジョシュ・ハートネット、ケイシー・アフレック、ラミ・マレック、ケネス・ブラナーらが出演する。

<第96回アカデミー賞作品賞:候補一覧(★が受賞作品)>

『アメリカン・フィクション(原題)』

『落下の解剖学』

『バービー』

『ホールドオーバーズ(仮題)』

『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』

『マエストロ:その音楽と愛と』

★『オッペンハイマー

『パスト ライブス/再会』

『哀れなるものたち』

『関心領域』

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