ハマス最高指導者、停戦交渉行き詰まりはイスラエルの責任と非難

Nidal al-Mughrabi

[カイロ 10日 ロイター] - イスラム組織ハマスのハニヤ最高指導者は10日、パレスチナ自治区ガザにおける戦闘を停止するための交渉が行き詰まっているのはイスラエルに責任があると非難した。停戦へ向けたハマスの要求をイスラルが拒んでいると主張したが、依然として話し合いによる解決を探っているとした。

ハニヤ氏は、イスラム教のラマダン(断食月)を翌日に控えてテレビ放送された演説で、イスラエルはガザでの軍事攻撃を打ち切り、軍隊を撤収させ、避難しているパレスチナ人が自宅へ戻れるようにすることをいまだに約束していないと指摘。「われわれは、ガザでの戦闘を終わらせない合意など望まない」と述べた。

また同氏は、ハマスは断固としてパレスチナの人々を守る決意であると同時に、話し合いによる解決を探ると表明。「仮に今日、われわれが仲裁者から明確な提案を受け取れば、合意形成へ向けて進めるとともに、人質交換の問題を巡って柔軟な姿勢を示す用意がある」と語った。

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