2024年F1第2戦サウジアラビアGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)

 2024年F1第1戦バーレーンGPの決勝レースで6位~10位に入賞したドライバーたちが土曜日を振り返った。6位~10位のドライバーはジョージ・ラッセル(メルセデス)、オリバー・ベアマン(フェラーリ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)だ。

■ニコ・ヒュルケンベルグ(マネーグラム・ハースF1チーム)
決勝=10位(50周/50周)
15番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

2024年F1第2戦サウジアラビアGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)

 僕らの状況を考えれば、1ポイントには大きな価値がある。とてもクリーンなレースができたと思っているし、チームの戦略という観点からもすごくいいレースだった。セーフティカーが出動した時点で、僕らは2台の戦略を分けた。レース前にそのように打ち合わせをしていて、実際、それが見事に当たったんだ。

 再スタートの後、僕より速いクルマはあっという間に姿が見えなくなったけど、おかげでフリーエアを得られて、いいペース、いいリズムを維持できた。それがまず第一のポイントだったと思う。

 もちろん、僕がピットウインドウを確保できるように、後続のペースを抑えてくれたケビンのチームワークによるところも大きかった。完璧なチームワークだったね。この先、シーズン中に機会があれば、彼に恩返しをするつもりだよ。

■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=9位(50周/50周)
8番グリッド/タイヤ:ミディアム→ソフト

2024年F1第2戦サウジアラビアGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

 セーフティカーやVSCが出て、その恩恵を受けられることを期待して、長くステイアウトしようとした。残念ながらそういう状況にはならず、スタート位置よりも少し後ろのポジションでレースを終えることになった。でも、何か違うことを試す価値はあったと思う。

 全力を尽くしたし、レースの展開を考えると、これが今日可能な最大の結果だったと思う。

 このマシンにはポテンシャルがあるけれど、もっと大幅にパフォーマンスを高める必要がある。今日のマシンは、中低速コーナーではとても良かったが、高速コーナーでタイムを失っていた。

 今後の数戦は難しいものになるだろう。でもできる限り改善するために力を注いでいく。ファクトリーの皆が懸命に力を尽くして働いてくれることは分かっているんだ。

■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=8位(50周/50周)
6番グリッド/タイヤ:ミディアム→ソフト

2024年F1第2戦サウジアラビアGP ランド・ノリス(マクラーレン)

 まずまずのレースだった。戦略面でトライをしたけど、結果として空振りに終わった。とはいえ、良い試みではあったし、チームとしてあらゆる可能性をカバーするという意味で、あの時点では正しい判断だったと思う。クルマのペースは悪くなかったから、(この戦略を採ったことで)ポイントを何点か取りそこねたのかもしれないが、できるだけのことをやったと思っている。僕らはギャンブルをした。ギャンブルだから当たる時もあれば外れる時もあり、今日のところは外れだったけど、当たる可能性だってあったんだ! 僕としては満足しているよ。ペースは結構良かったので、それは良い兆候だと思う。次もこの調子で行きたいね。

■オリバー・ベアマン(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=7位(50周/50周)
11番グリッド/タイヤ:ソフト→ハード

2024年F1第2戦サウジアラビアGP オリバー・ベアマン(フェラーリ)

 F1で初めてのレースをスクーデリア・フェラーリでできるなんて、最高の経験と機会だった。身体的にきつかった。ランドとルイスがソフトタイヤで追い上げてきた終盤は特に厳しかったね。ギャップを維持するために全力でプッシュしつつ、常にミラーを見ながら、集中力が途切れないようにする必要があった。

 最初のスティントではソフトで快適に走れていたから、セーフティカーがあれほど早く出てしまったのは残念だった。もちろん、その時にピットインしたのは正しい判断だったし、このリザルトには大満足だ。

 今日はすべてを最大限に引き出した自信があるし、楽しいレースができた。この週末のことは決して忘れない。僕にレースの機会を与え、サポートしてくれたチームの全員に感謝したい。

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=6位(50周/50周)
7番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

2024年F1第2戦サウジアラビアGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)

 長い夜だった。40周近く、フェルナンド・アロンソの後ろ1.5秒以内の位置を走り続けたが、どうしても抜くことができなかった。僕のマシンはストレートで滑りやすくて、高速では彼に本格的なプレッシャーを与えられるほど近づくことができなかった。最終的に6位というのは妥当な結果だったと思う。まだこのマシンのスイートスポットを見つけられていないんだ。

 全体としては、もっとパフォーマンスを向上させる必要がある。このマシンにポテンシャルとペースがあることは見てきたが、肝心な場面でそれを発揮していない。その理由を理解し、メルボルンまでに改善する必要がある。

 これまで見てきた序列では、レッドブルの後ろはかなりの接戦だ。その上位に立たなければならない。やるべきことは多いけれど、僕はチームを信じている。

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