「政府は医師に勝てない」と発言した医師…11時間の警察調査後に言った言葉=韓国

韓国政府の医大増員に反発し専攻医(研修医)らの集団行動をそそのかした容疑を持たれているノ・ファンギュ元大韓医師協会(医協)会長が今月9日、警察に出頭し11時間以上の調査を受けた。ノ元会長は、「政府は医師に勝つことはできない。医師に勝てると考えたこと自体があきれるほどに愚かな発想」という内容の文章を掲載し、物議を醸した。

この日、警察の調査を終えたノ元会長は、「私がSNSに掲載した内容が専攻医らを刺激し病院を離脱させ、病院に経営損失を与えたというのが政府の主張だが、専攻医らが辞職し病院を空けた理由は政府の誤った医療政策のためであり、私が掲載したSNSの内容を見て専攻医らが退職届を提出し医療現場を離れたわけではない」と主張した。

ノ元会長は、「(専攻医の集団辞職と関連した)共謀をした事実は全くない」とし、「医大増員を発表した瞬間から専攻医らの強い抵抗があることを政府はすでに知っていた。私をはじめとした数人の個人に責任を転嫁するのは非常に稚拙な工作」と批判した。

そして、「警察が提示した証拠は100%私がSNSに掲載した文章で、それ以外の根拠は何もなかった」とし、「個人的な私見を載せただけなのに11時間を超える時間を調査した。思想の自由や表現の自由があると考える大韓民国で絶対に起きてはいけない事態が起きたと考える」と話した。

ノ元会長は「医療大乱」事態と関連しては、「これまで約300件の被害が報告されたが、さらに増えるだろう。そのような状況を望む医師は1人もいない。そのような状況を望む医師は免許を剥奪しなければならない」とし、「今のこのような厳しい決定は、後でより多くの国民の生命を救うだろうという固い信念があるため」と主張した。

また、「政府が医師の真正さに耳を傾け、事態解決のため先頭に立つべき」と促した。

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