全日本港湾労組、石垣港で全面ストに突入 米ミサイル駆逐艦の沖合停泊に反対 「職場が軍事利用される」

 米海軍のミサイル駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」が沖縄県の石垣港の沖合に停泊して上陸する計画を巡り、全日本港湾労働組合(全港湾)沖縄地方本部八重山部会の組合員約50人は11日午後1時、全面ストライキに入った。全港湾沖縄地方本部によると、同艦船が出港するまでストを続ける。

 八重山部会加盟社は八重山港運、美崎運輸、石垣港運の3社。沖縄地方本部の山口順市執行委員長は同日午前、那覇市内で開いた会見で「職場が軍事利用されることを懸念している。港湾労働者の安全確保は労使共通の願いだ」と語っていた。

米海軍駆逐艦からの上陸に備え、バリケードを設置する作業員=石垣市南ぬ浜町、10日午後7時ごろ

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