菜鳥集団、吉利遠程新能源商用車集団 戦略的協力協定を締結

菜鳥集団、吉利遠程新能源商用車集団 戦略的協力協定を締結

江蘇省南京市の南京空港経済開発区(江寧)にある菜鳥網絡(ツァイニャオ・ネットワーク)の物流倉庫。(2023年4月21日、南京=新華社記者/季春鵬)

 【新華社北京3月11日】中国電子商取引(EC)大手アリババグループ傘下の物流部門、菜鳥集団(ツァイニアオ)はこのほど、自動車大手の浙江吉利控股集団傘下、浙江吉利遠程新能源商用車集団と戦略的協力協定を締結した。菜鳥集団のグローバルな物流能力と浙江吉利遠程新能源商用車集団の新エネルギー商用車の研究開発・生産・経営力を頼りに、海外進出の新たなビジネスモデルを共同で検討し、国産新エネ商用車の海外市場進出を後押しする。

 双方はグローバル化を協力の重点に置いた。協力は完成車や自動車部品の越境輸送、海外現地輸送にとどまらず、海外市場の共同開拓にも力を入れ、共同運営や資源の統合を通じ、海外物流分野に新エネルギー商用車を普及させ、商品の流れと物流を組み合わせた新たなビジネスモデルを構築する。

 車両のリース・販売や輸送サービスなどでは、カスタマイズした新エネ車を共同開発し、菜鳥集団の自社物流体系にその新エネ車の活用を加速する。物流テックでは、デジタル化されたOTWBシステム(注文管理システム、輸送管理システム、倉庫管理システム、費用管理システム)の構築ですでに連携しており、海外顧客を共同で開拓する。ESG(環境・社会・ガバナンス)や持続可能な発展では、二酸化炭素(CO2)の排出量削減やコスト削減と効率アップ、グリーン(環境配慮型)発展など面での交流と協力を強化し、企業のモデル転換と産業構造の高度化に注力する。

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