深刻な運転手不足に直面しているバス業界。来月から路線バスの減便が決まっている上田市で、バスの運転体験会が開かれました。「2024年問題」をチャンスと捉えている参加者もいました。
上田市で初めて開催されたバスの運転体験会。参加したバス会社が抱える課題は共通しています。
■バス事業者
「若手(運転手)が非常に少ないんです。20代・30代と言えば1人・2人みたいな…」
バス会社によると運転手の7割が50歳代以上…加えて来月から運転手やドライバーの時間外労働の規制が強化されることで、上田市内の路線バスを運行する事業者は来月から減便します。
■教官
「縁石きをつけてねホイールベースが長い車なので、巻き込み、内輪差がとっても難しい車です」
参加するのは若い世代や女性…バス事業に興味を持ってもらうのが狙いです。想定を上回る12人が参加しました。
Q運転している時の気分は?
■上田市から(30代)
「感動半分、必死さ半分。(将来的には仕事を選ぶ)色んなものの中の選択肢の一つだと思う」
こちらの女性は中型バスをスムーズに運転していきます。
Q大型の免許持ってらっしゃる?
■上田市から(40代女性)
「大型二種(免許)は持っているんです」
「どうりで…」
「(大型二種)免許を取ったのは15年も前なんですけど、バスに乗りたい願いが全然かなわなくて…」
仕事と子育ての両立でバス運転手の夢を諦めかけていました。ところがこの春、チャンスが訪れようとしています。
■上田市から(40代女性)
「『2024年問題』が私にとってはいい方向に向くというか、(労働)時間が少し短くなるのが母親の私にとっては救いだったので…」
「もう絶対に乗りたいんです。時間だけです、あとは」
業界にとって新しい人材の確保は急務で協議会は今後も体験会の開催を検討しています。