米アカデミー賞でユニバーサルが存在感、「オッペンハイマー」配給

Dawn Chmielewski

[10日 ロイター] - 今年の米アカデミー賞は、米コムキャスト傘下ユニバーサル・ピクチャーズが配給会社として存在感を示した。とりわけ原爆発明者の生涯を描いた「オッペンハイマー」が作品賞など主要賞を含む7部門に輝いた。

同作はクリストファー・ノーラン監督が監督賞、主人公の理論物理学者J・ロバート・オッペンハイマーを演じたキリアン・マーフィーが主演男優賞、ロバート・ダウニー・Jr.が助演男優賞をそれぞれ受賞した。

ユニバーサルのフォーカス・フィーチャーズ部門が配給した米ニューイングランド地方の学生寮を舞台とするコメディー「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」はダバイン・ジョイ・ランドルフが助演女優賞を獲得した。

一方、ディズニーのサーチライト部門の配給作品は5部門を受賞。そのうち4部門をフランケンシュタインの物語を再構成した「哀れなるものたち」が占め、エマ・ストーンが主演女優賞を獲得した。

ネットフリックス配給作品は、ウェス・アンダーソン監督の39分の短編「ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語」のみの受賞にとどまった。

作品賞などにノミネートされていたアップル配給の「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」は受賞を逃した。

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