震災13年、岩手県沿岸人口22.9%減 小中学校の統廃合相次ぐ

震災前後の人口・学校数

 岩手県の人口は東日本大震災発生後の13年、減少の一途をたどる。震災の犠牲者も含まれる沿岸は、社会減も進行。直近の県統計によると、震災発生直前の人口より22.9%減り、内陸の10.1%減を上回るペースだ。各市町村の小中学校数は統廃合が相次ぎ37.4%減。地域を担う人材を育てる環境を整える議論が各地で続いている。

 県統計によると、2月1日現在、沿岸の人口は21万396人。2011年3月1日比6万2541人減少した。減少率が最も大きいのは大槌町で32.8%減。久慈市と野田村を除く9市町村は20%台の減少率だった。全県は12.8%減となっている。

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