「全力で立ち向かい、勝つ」 強豪「星稜」相手に宣言、センバツ田辺(和歌山)壮行会

壮行会で意気込みを語る山本結翔主将(和歌山県田辺市新屋敷町で)

 第96回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催)に21世紀枠で出場する田辺高校の壮行会が8日、和歌山県田辺市新屋敷町の紀南文化会館前広場であった。市の関係者や保護者ら約100人が見守る中、山本結翔主将は「チャレンジャーとして全力で立ち向かい、勝ちます」と力強く宣言した。

 大会は18日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕。田辺高は初日の第2試合で、昨秋の明治神宮大会を制した星稜(石川県)と対戦する。田辺の選抜出場は1948年以来、76年ぶり3回目。

 壮行会には選手やマネジャー、監督ら25人が出席。各選手の紹介の後、真砂充敏市長が「21世紀枠での出場はさまざまな活動が評価された結果で、支えてくれた人たちへの感謝を忘れず臨んでほしい。出場を市民挙げて喜んでいる。当日は私も現地で応援する。田辺らしい爽やかなプレーで風を吹かせてほしい」とエールを送った。

 田辺の田中格監督は「対戦相手は優勝候補の強豪だが、選手は臆することなく戦ってくれると思う。皆さんの声援が必要。まずは1勝を持ち帰りたい」と意気込んだ。

 山本主将は「壮行会でたくさんの応援があるとあらためて実感した。期待を裏切らないように頑張る」と話した。

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