待ち侘びた1発! レアルでの物語を始めたアルダ・ギュレル「もっと多くのゴールを生めるように頑張る」

レアル・マドリードのMFアルダ・ギュレルが、クラブ公式戦初ゴールを喜んだ。10日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が伝えている。

10日に行われたラ・リーガ第28節セルタ戦の後半アディショナルタイム、“トルコの至宝”に待望の瞬間が訪れた。MFフェデリコ・バルベルデのスルーパスに抜け出したギュレルは、ペナルティエリア内で飛び出してきた相手GKと1対1の局面を迎えると、ワンタッチ目で冷静に交わしてゴールに蹴り込む。MFトニ・クロースのクイックリスタートが起点となった同ゴールはダメ押しの4点目になるとともに、ギュレルにとっては、移籍後初ゴールに。『OPTA』によると、19歳14日でのゴールは、ラ・リーガにおけるトルコ国籍選手の最年少記録とのことだ。

昨夏にフェネルバフチェから鳴り物入りで加入したものの、右膝内側半月板損傷を境に計3度の負傷に悩まされてきたギュレル。公式戦デビューが年明けのコパ・デル・レイにまでずれ込み、ここまでの公式戦9試合で93分しかプレータイムを伸ばせていなかった。

同試合でも与えられたプレータイムは、後半アディショナルタイムを含めても5分程度。その中で、ついに初ゴールを記録したギュレルは「この華やかな雰囲気の中で得点できたのは素晴らしかった。初ゴールを決めることができてとても嬉しい。僕を応援してくれるすべての人に感謝している。もっと多くのゴールが生まれることを願っているし、それを実現させるために頑張るつもりだ」と決意。続けて「ゴールの感覚は信じられないものだった。素晴らしい試合だったし、4-0で勝利したチームを祝福しないとね。今までとても苦しいシーズンだったから、僕をサポートしてくれた人々に感謝を伝えたい。そして、今夜からはもっとハッピーなことが起きることを期待しよう」と胸中を明かしている。

レアル・マドリードでの1年目は充実とは遠いものの、「たとえ困難な状況でも、僕にはそれを乗り越えるだけのクオリティとキャラクターがあると思う」と口にしたギュレルの物語は、まだ始まったばかり。17日の次戦オサスナ戦での活躍にも期待だ。

【ハイライト】ギュレルの初ゴールを含む4発快勝のレアル・マドリード

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