電機連合、ベア1万円以上を決定 「ストライキも辞さない」

 日立製作所など電機各社の労働組合でつくる電機連合は11日、今春闘で基本給を底上げするベースアップ(ベア)の妥結を受け入れる最低水準を月額1万円以上にすると正式決定した。決定内容を各社の労組が経営側に伝える。電機連合の関係者は「回答が下回れば、ストライキも辞さないという『歯止め』の位置付けだ」と強調した。

 13日の経営側からの集中回答日を前に、最低ラインを確認した。長引く物価高騰による生活への影響を踏まえ、最低は5千円以上とした昨年から倍増させた。各社の労組は月額1万3千円を統一要求している。

 昨年の春闘では、電機各社は統一要求額を7千円とし、満額回答が相次いだ。

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