岡田監督 阪神オープン戦9連敗!番記者の“戦犯”分析は「不適切」な指導変更

昨年日本一の阪神が、まだ1勝すらできていない。3月10日に甲子園球場で行われた巨人とのオープン戦に4対5で敗れて球団ワーストを更新するオープン戦開幕9連敗となった。

今回、本拠地のオープン戦史上最多となる満員御礼4万1129人のファンが開幕カードの前哨戦で声援を送ったが、終盤に佐藤輝のタイムリーエラーなどで2点を献上。3時間24分の試合が終わると球場からはため息が漏れた。

岡田彰布監督(66)は敗戦が続くことに対し、取材陣から「終わったことは仕方がないか?」と質問を受けると「別にそんな…」とぶ然とした表情で語り、余計な点を与えることになった佐藤輝の拙守には「そら送球ミスやん、それだけやんか」と言い放った。

ある阪神番記者は呆れながらこう語る。

「8日のヤクルト戦は1イニングで4失策、9日の試合も失策と四死球で3点を奪われるなどミスがミスを呼んで負の連鎖が続いています。岡田監督はオープン戦と割り切ったコメントが目立っているが、本来は勝負事にこだわる性格だけに。内心ははらわたが煮えくりかえっているはずです。公式戦ではないとはいえ、9試合で13失策はやり過ぎ。キャンプでは選手に特守を課していましたが、いったい何の練習をしていたのか…」

前回監督だった04~08年は喜怒哀楽が激しく、敗戦への怒りの矛先は選手だけでなく球団フロントに向いたこともあったが…。

「年齢を重ねて、今はだいぶ丸くなったともっぱらです。しかしながら、それ以上に今は、選手に対して、あのヒットドラマを参考にした“不適切指導”が影響しているのでは…」(前出の記者)

そのドラマとは、昭和の頑固おやじが令和の世界にタイムスリップして奮闘する姿を人気脚本家・宮藤官九郎が描いた『不適切にもほどがある』(TBS系)。

「岡田監督は普段からテレビが大好きで、ドラマもサスペンスものを中心に先の展開を読みながら見ることを好んでいます。話題作も見逃さずにチェックしているといいます。岡田監督は以前のように感情むき出しでストレートに叱責するのは“昭和流”だとして、いまの令和の選手たちに対してはキツイ“ダメ出し”を控えているようなのです」(前出の記者)

実際、8日の試合後は、惨敗の試合内容に激怒すると思われた岡田監督自ら「1イニング4失策って俺も初めてやわ。2アウトからって凄いことが起こっているけど、こんなのは普通起こらんよ。ゴチャゴチャ言わない方が気も引き締まるんちゃうか」とカミナリをわざわざ封印する姿があった。

「番記者の間では最近、“昨シーズンに比べて、チームに緩いムードが漂っている”と話題になっています。岡田監督は今は各コーチに任せ、昨年より穏やかな指導となっているのが仇となっているのでしょうか。また、ダメなときはきちんと叱る“どんでん節”を炸裂させないと、緩いままで開幕を迎えてしまうのでは…」(前出の記者)

日本一球団にとって、連敗記録更新が“不適切”なのは間違いない。岡田監督の手腕に期待したい。

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