2025年度にも…JR北海道が全道路線で運賃値上げ検討

JR北海道が2025年度にも全道の路線で運賃を値上げする方向で検討していることが分かりました。

JR北海道の去年の4月から12月までの連結決算によりますと、中核の鉄道運輸収入は521億円でした。前年同期に比べて21・8%増えましたが、コロナ禍前と比べ6・5%減少するなど、厳しい経営環境が続いています。

原油価格の上昇や電気料金が値上がりしているほか、退職者の増加や社員の採用難などで今後、人件費の増加も想定されていて、値上げが避けられないと判断したとみられます。

実現すれば、消費税率引き上げに合わせて普通運賃と特急料金などを平均11・1%値上げした2019年10月以来の運賃改定となります。ただ、値上げ幅については利用者が交通手段をマイカーやバスに切り替え、増収につながらない可能性もあり、慎重に検討する考えです。値上げについて、JR北海道は今月末をめどにまとめる次期中期経営計画に検討方針を盛り込む見込みです。

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