移民対応、バイデン政権の火種に 学生殺害事件巡り与野党から批判

トランプ前大統領の選挙集会で掲げられた殺人事件の被害者、看護学生ライリーさんの写真=9日、米南部ジョージア州(AP=共同)

 【ワシントン共同】米共和党のトランプ前大統領が、不法に入国した移民が学生を殺害したとされる事件を巡り、国境管理の失敗が背景にあるとして政権批判を強めている。バイデン大統領は容疑者を「不法移民」と呼んだため、人権を重視する身内の民主党左派から非難され発言を撤回。新たな火種を抱え、難しい対応を迫られている。

 事件は2月22日に発生。看護学生レーケン・ライリーさん(22)がジョージア州で朝のジョギング中に行方不明となり、公園で遺体が見つかった。鈍器で殴られた痕があり、地元警察は殺人容疑でベネズエラから不法入国したホセ・イバラ容疑者(26)を逮捕した。

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