ウクライナ侵攻の作品受賞 ナワリヌイ氏映像放映も

米アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞したムスチスラフ・チェルノフ氏(中央手前)ら=10日、ロサンゼルス(ロイター=共同)

 【ロサンゼルス共同】10日の米アカデミー賞では、ロシアのウクライナ侵攻で激戦地となった南東部マリウポリを描いた「マリウポリの20日間」が長編ドキュメンタリー賞を受賞した。ロサンゼルスで開かれた発表・授賞式では、昨年の同賞受賞作の題材となり、今年2月に死亡したロシアの反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏の映像も流された。

 今回の受賞作の監督を務めたAP通信のウクライナ人ビデオジャーナリスト、ムスチスラフ・チェルノフ氏によると、ウクライナ作品のアカデミー賞受賞は初めて。チェルノフ氏は壇上で「この作品を作ることがなければよかったのに」と、今も戦渦に巻き込まれている祖国を憂えた。

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