「まる子」TARAKOさん出演アニメ映画、関係者がアフレコ時を回想「本当にエネルギッシュでパワフル」

今月4日に死去した声優TARAKOさん(享年63)が出演した劇場アニメ「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」(黒川智之監督、3月22日公開)が9日、東京・池袋のグランドシネマサンシャイン池袋で「東京アニメアワードフェスティバル2024」の招待作品として上映された。TARAKOさんの生前のアフレコの模様が明かされた。

上映前にアニメーションディレクターの黒川智之氏、制作スタジオの「Production +h.」代表でアニメーションプロデューサーの本多史典氏によるトークショーが開催。TARAKOさんは劇中に登場する漫画キャラクター、デベ子役の声を担当していた。

訃報を受け、本多氏は「すぐに黒川さんや他の方からも連絡をいただいたのですが、言葉がなかったです」と語り、黒川氏も「まだショックが明けない感じではあるんですが…。この作品の(TARAKOさんのパートの)収録は去年の5月頃で、その頃は元気なお姿で、気合いを入れて臨んでくださって、テストの時にものすごいハイテンションで演じて下さり『そこまでやらなくていいです』とちょっと抑えてもらったりしたくらい、本当にエネルギッシュでパワフルな素晴らしいお芝居をしていただいたのが昨日のことのように思い出されます」と偲んでいた。

原作は浅野いにお氏の人気漫画。2人の主人公、小山門出役を幾田りら、中川凰蘭役をあのが演じることでも、注目を集めている。「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」は4月19日に公開予定。

(よろず~ニュース編集部)

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