富永啓生がレギュラーシーズン最終戦で30得点の大暴れ!八村以来、日本人男子2人目のNCAAトーナメント出場が濃厚に<DUNKSHOOT>

アメリカの大学最高峰のNCAAでラストシーズンを戦う富永啓生が、レギュラーシーズン最終戦で圧巻の得点力を披露した。

現地時間3月10日、ネブラスカ大は敵地でミシガン大と対戦。両チーム最多の30得点と爆発した富永の活躍により85-70で勝利を収め、今季リーグ戦を22勝9敗(カンファレンス内12勝8敗/3位タイ)で終えた。

試合は立ち上がりこそカンファレンス最下位のミシガン大にリードを許すも、開始4分に富永のダブルクラッチレイアップでネブラスカ大が逆転。再びリードを奪われた前半残り15分過ぎからは、1分間のうちに3ポイント2本とレイアップで8点を連取し、一気に流れを呼び込む。

前半だけで23得点を叩き出した富永は、後半も7点を追加して今年2月にマークしたキャリアハイ(31得点/対イリノイ大)に迫る30得点の大爆発。チームも50-43で迎えた後半は最大20点差をつけて快勝した。
富永は31分53秒の出場で得意の3ポイントシュートを8本中5本成功したのに加え、レイアップなど2ポイントシュートも9本中7本決めてフィールドゴール成功率70.6%(12/17)を記録。リバウンドも自己最多タイの6本、アシストとスティールも各2本マークと、攻守でチームを牽引してみせた。

全米屈指の激戦区ビッグテン・カンファレンスを3位タイで終えたネブラスカ大は、2日後の13日から始まるビッグテン・トーナメントに第3シードとして準々決勝(15日)から登場。ここで優勝すれば今月19日に開幕するNCAAトーナメントの出場が決まるが、たとえ敗れても選考委員会によって選ばれる36校の推薦枠に入る可能性が高いとみられている。

全米の頂点を決めるNCAAトーナメント、通称“マーチ・マッドネス”に出場となれば、チームとしては10年ぶり8度目、日本人男子としてはゴンザガ大で3年連続出場を果たした八村塁に次ぐ快挙。大舞台に強い“和製カリー”の活躍に期待したい。

構成●ダンクシュート編集部

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