窓辺は猫の“お楽しみスポット”だった! 猫が窓辺で過ごす心理を専門家が解説

窓の外をじーっと眺めたり、窓辺でゴロゴロしたり……。窓辺で過ごすのが好きな猫は多いようです。

そこで今回は、猫が窓辺で過ごす理由について、動物看護師の小野寺温先生にお話を伺いました。

外が見える窓辺は猫のお楽しみスポット

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

室内飼育の猫にとって、刻々と変わる空の色や、風に揺れる葉、動く人や車、鳥など、窓から見える景色はすべてが刺激的。外が見える窓辺にいるときの猫は、外の変化に刺激を受けて、好奇心旺盛になっています。

たとえ冷静に外を眺めているように見える猫でも、内心はワクワク・ドキドキした気持ちでいっぱいになっているでしょう。窓辺は猫の好奇心を刺激する魅力的なスポットですので、朝、カーテンが開くのを心待ちにしている猫も多いはずです。

外を眺めていると狩猟本能が刺激されることも!?

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

窓の外を眺めている猫が鳥などの小動物を見て、「ケケケッ、カカカッ」と鳴くことがあります。

これは、本能的にその獲物を捕獲したいと思いながらも、室内の猫にはそれが叶わないので葛藤している状態です。「捕まえたいけど無理」というジレンマに、興奮しながらも複雑な気持ちになっていると考えられます。

ひなたぼっこできる窓辺はくつろぎスポットとしても人気

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

刺激的な外の景色が見える窓辺は、猫にとってワクワク・ドキドキのスポットですが、のんびり穏やかに過ごせるくつろぎスポットでもあります。

外が見える場所は日当たりがよいことも多く、ひなたぼっこにも最適。人と同様に、猫も太陽の光を浴びると幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌されるといわれています。好奇心が弱めの猫は、外の刺激を楽しむよりもひなたぼっこを優先して、窓辺で穏やかな時間を過ごすことも多いようです。

外の景色にワクワク・ドキドキしたり、ひなたぼっこしてのんびり過ごしたりできる窓辺は、猫にとって魅力的なスポットです。みなさんの愛猫も、窓辺で過ごすのは好きですか?

お話を伺った先生/小野寺温先生(動物看護師 帝京科学大学生命環境学部講師)
参考/「ねこのきもち」2019年9月号『ニャンスポット 居場所でわかるねこのきもち』
文/寺井さとこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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