【速報】漁の解禁わずか1日で今年の漁を終了 兵庫・播磨灘の“春の風物詩”イカナゴ漁 資源量が激減 大阪湾では初めて自主休漁

兵庫県は漁業関係者らとの会議を行い、11日に解禁されたばかりの播磨灘でのイカナゴ漁について、わずか1日で今年の漁を終了することを決めました。今年の資源量は近年の不漁の中でも「最低レベル」と予測されていて、大阪湾ではすでに、今年の漁を自主休漁することが決まっています。

イカナゴ漁は、シラスによく似たイカナゴの稚魚の「シンコ」を2隻の漁船で群れを追いながら網を引いていく「船びき網」での漁が大阪湾や瀬戸内海の各地で行われ、水揚げされたイカナゴはくぎ煮や釜揚げされたものが食卓に並び、春の訪れを告げる風物詩となっています。

■近年は不漁続く

一方で、近年は不漁が続き、兵庫県立水産技術センターの予測によりますとと、今年のイカナゴは例年を下回り、近年の不漁の中でも最も厳しいと予測されています。兵庫県の播磨灘では、通常よりもサイズが大きくなる時期に解禁日を遅らせ、毎日の漁獲量を見て漁を終える日を決めるとしていました。

漁の解禁日となった11日午前、兵庫県の明石市の林崎漁港では約500キロのイカナゴが水揚げされ、初セリでは1キロあたり約6800円の値がつきましたが、漁を行った男性は「通常時に比べ、例年の3分の1から4分の1くらい」と話していました。

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