学びの集大成披露 福島県立テクノアカデミー浜 卒業生が制作物展示

展示された制作物

 福島県立テクノアカデミー浜の成果発表会は8日、南相馬市原町区の同校で開かれた。今春卒業する2年生が学びの集大成を紹介した。

 ロボット・環境エネルギーシステム学科、機械技術科、建築科の代表が発表に臨んだ。このうちロボット・環境エネルギーシステム学科の鎌田一花さん、林大貴さんは、ハイブリッドソーラーカー開発に向けた太陽電池と水素エネルギーの効率的な活用の研究について説明した。

 機械技術科は会津工高と共同で取り組んだ茶釜製作、建築科は木材の利活用実態について発表した。

 体育館には全員の卒業研究、制作物が展示された。「リアルスカイプロジェクト」の一環で手がけた軽量飛行機をはじめソーラーカー、ドローン運搬台車、組み立て式の小屋などが並んだ。

 発表会に先立ち福島国際研究教育機構(F―REI、エフレイ)の山崎光悦理事長が来賓あいさつをした。会津大学の出村裕英宇宙情報科学研究センター長、ふくしま次世代航空戦路推進協議会の金田政太会長、南相馬ロボット産業協議会の五十嵐伸一会長、福島イノベーション・コースト構想推進機構の鈴木康隆教育・人材育成都長、福島イノベ倶楽部の小沢喜仁会長によるパネルディスカッションが行われた。産業の発展を担う若者に、期待のメッセージを伝えた。

(相双版)

© 株式会社福島民報社