高齢者の食事 仲間と楽しく 福島県田村市滝根町で「みんなの食堂」 一人暮らしの孤食改善へ

一緒に食事を楽しむ参加者

 一人暮らしの高齢者の「孤食」を少しでも改善しようという試み「みんなの食堂」は8日、福島県田村市滝根町の特別養護老人ホーム「さくらの里」で催された。

 少子高齢化対策が地域の課題となる中、一人暮らしになっても、いつまでも安心で暮らすことのできる地域づくりを目指す目的。健康的な日常生活を送るためにはバランスの取れた食事だけでなく、誰かと一緒に食事を楽しむ「共食」も大切なため、試験的に実施した。

 地域住民によるボランティア活動展開するNPO法人サポートたむら(二瓶竹志理事長)が企画。さくらの里を運営する社会福祉法人啓誠福祉会(小野町)と、フードサービス(郡山市)の協力で実現した。

 NPOサポートたむらの送迎で、さくらの里に集まった高齢者たちは、フードサービスが提供したマーボナスなどのメニューに舌鼓を打った。仲間と会話を楽しみながら夕食を味わった参加者は「まるでホテルで食事をしたみたい」「ゆったりと食事ができて楽しかった」と話していた。

 みんなの食堂は、毎月第2金曜日に開催を予定している。参加費は1回300円。予約が必要で問い合わせは同NPOへ。

(県南版)

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