埼玉大生と埼玉県内高校生、震災被災地巡る 廃炉資料館や風力発電所を見学

南相馬市の風力発電所を見学するツアー参加者

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災地を訪れる埼玉大の学外ツアーは10日、福島県の現地で繰り広げられた。

 同大理学部の人材育成事業「HiSEP―Mirai」の学外研修として開催した。大学生と埼玉県内の高校生合わせて25人が参加した。富岡町の東京電力廃炉資料館、双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館、浪江町のバイオマスレジン福島などをバスで巡った。

 南相馬市では鹿島区の万葉の里風力発電所を見学した。運営に携わる市内の石川建設工場の石川俊社長が発電所の特徴について解説した。津波の被災地がクリーンエネルギーの拠点として復活した成り立ちなどを語った。

 福島国際研究教育機構(F―REI、エフレイ)や福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)などの説明も受けた。復興の現状や今後の展望について理解を深めた。

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