『レ・ミゼラブル』脚本家によるノワールアクション『ティアーズ・オブ・ブラッド』公開へ

映画『Entre la vie et la mort(英題:On the Edge)』が、『ティアーズ・オブ・ブラッド』の邦題で初夏に日本公開されることが決定。あわせて特報映像とポスタービジュアルが公開された。

本作は、第72回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、アカデミー賞国際長編映画賞にもノミネートされた『レ・ミゼラブル』の脚本を手がけたジョルダーノ・ジェデルリーニ監督によるノワールアクション。

その夜、1人の若者が地下鉄のホームから線路に転落する。運転士のレオは、なんとか電車を急停車させ最悪の事態を回避したかに見えた。しかし、若者は銃で撃たれ重症を負っており間もなく息を引き取る。驚くべきことに、彼は疎遠になっていたレオの息子・ユーゴだった。警察は、ユーゴが凶悪な強盗事件に関与していたとして捜査を始めるが、父親であるレオの経歴は謎に包まれていた。一方、息子を失ったレオはたった一人で警察の目を欺きながら危険な真相へと近づいていく。果たしてレオは何者なのか。警察、強盗団、そして過去のない男レオ、それぞれの思惑と復讐心が導く暴力の連鎖の果て、やがて悲しい真実が明らかになる……。

警察でさえ過去の情報をつかめない謎の男=主人公・レオを演じるのは、スペインのアカデミー賞にあたるゴヤ賞で10度以上のノミネート、2度の受賞を誇るアントニオ・デ・ラ・トレ。本作では、息子を失った父親の癒えることのない悲しみと怒りを体現する。また、フランスから、『17歳』のマリーヌ・ヴァクト、『息子のまなざし』のリヴィエ・グルメらが共演に名を連ねている。

公開された特報映像は、レオ(アントニオ・デ・ラ・トレ)が、疎遠になっていたレオの息子・ユーゴを電車で轢くシーンから始まる。調査が始まったことで、レオは過去がない男だったことが発覚していく。映像では、激しいアクションシーンの一旦も映し出されている。

ポスタービジュアルでは、銃を片手に佇む男のシルエットの中で、遠くを見つめる主人公レオの横顔と、 刑事ヴィルジニーの姿が配置されている。
(文=リアルサウンド編集部)

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