「未来へ向け頑張っていきたい」 豪雨被害受けたかんきつ園地が再編 苗木を植樹し復興願う

2018年の西日本豪雨で大きな被害を受けた愛媛県宇和島市吉田町で、かんきつ園地の「再編復旧」が進められています。一部の畑で農業が再開できるようになり、苗木の植え付けが始まりました。
苗木の植え付けが行われたのは、宇和島市吉田町・玉津地区のかんきつ園地で、11日は中村知事が視察に訪れました。

農家
「大事な園地をこの事業に協力していただきました園主の皆様、地権者の皆様のおかげだと思っております。これから先の未来へ向けて営農をもっとがんばっていきたい」

愛媛県 中村知事
「営農再開まで、歯を食いしばって頑張られた皆様に、心から敬意を表させていただきたいと思います」

西日本豪雨で大きな被害を受けた宇和島市吉田町では、山全体をいったん崩してなだらかな園地を作り直す「再編復旧」の工事が3年前から進められていて、玉津地区の一部の畑で農業が再開できるようになりました。

新たに整備された園地は、勾配が緩やかになり、作業用の道が整備されるなど、生産効率がよく災害に強い園地に再生されています。

出席者は、河野道成さんの園地に温州ミカンの苗木を植樹して、みかん園地の復興を願っていました。

植樹した園主
「作業しやすい園地を作っていただきたのでコツコツとがんばっていきたい」

中村知事
「再編復旧は調整も難しいですし、生産者が覚悟しないとできないこともありまだ一部ではあるが、植栽にこぎつけたということで残る地域にも大きな励みにもなる。いよいよ本格復興に向けて一つのページが記されたのではないか」

県によりますと宇和島市吉田町の再編復旧工事は、玉津地区のおよそ6.8ヘクタールが来年度に、立間地区のおよそ5.6ヘクタールが2026年度に完了する予定です。

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