トルコ、財政政策引き締めへ インフレ抑制で中銀支援=財務相

[イスタンブール 11日 ロイター] - トルコのシムシェキ財務相は11日、中央銀行のインフレ抑制を支援するため、今後も財政政策を引き締めると述べた。格付け会社フィッチがトルコを格上げしたことも強調した。

同相はX(旧ツイッター)への投稿で、健全な政策を維持し構造改革を進める決意を表明。物価安定が引き続き最優先課題だと述べた。

「中銀はあらゆる手段を駆使してインフレ期待の安定を目指している。われわれは中銀のインフレ抑制を支援するため、今後も財政政策を引き締める」としている。

2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比67.07%上昇と、予想を上回った。

11日のリラは一段と下落し1ドル=32.0075リラと、最安値を更新した。年初から8%近く値下がりしている。

フィッチは8日、金融引き締めがインフレ抑制に寄与しているとし、トルコの格付けを「B」から「Bプラス」に引き上げた。

同国は昨年5月のエルドアン大統領再選後、非正統的な低金利政策を転換し、主要政策金利を昨年6月時点の8.5%から45%に引き上げた。

市場関係者によると、今月31日の地方選後はインフレ抑制に向けたさらなる措置を講じると予想されている。

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