母子の闇を描く『毒親<ドクチン>』予告編公開 監督のオンライントーク付き先行上映も

4月6日よりポレポレ東中野ほかにて公開される韓国映画『毒親<ドクチン>』の予告編が公開された。

本作は、日韓合作ホラー映画『オクス駅お化け』の脚色や『覗き屋』の脚本を担当手がけた、現在31歳のキム・スインによる長編映画監督デビュー作となるミステリー。

成績が優秀で優等生の高校生ユリと、誰よりもユリを愛する母親ヘヨン。2人は誰が見ても完璧で、理想の母娘と周囲では羨ましがられている。しかし、実はユリは母へヨンの度を過ぎた教育と執着に長年悩まされていた。ある模擬試験の当日、学校には登校せず姿を消したユリは、キャンプ場で遺体となって発見されるーー。

公開された予告編は、車の中で目を見開いて死んでいるユリの衝撃的な姿から幕を開ける。死体安置所でユリと対面する母ヘヨン。映像では、捜査が進む中で、ユリがかなりのストレスを抱えて生活をしていたことが友人や先生の証言によって明かされていくが、ヘヨンは頑なに自殺と認めようとしない様子が映し出されている。

また、4月6日の公開に先立ち、キム・スイン監督のオンライントーク先行上映がポレポレ坐にて3月21日に開催されることが決定した。

あわせて、日本公開に向けてキム・スイン監督からコメントも到着した。

キム・スイン(監督)コメント
特定の国の社会的な問題というよりは、どこの国でも起こりうる親子の問題として捉えて欲しいと思います。人間が誰かを間違った方法で愛することは、私たち全員が経験する可能性があり、今、まさに私の話かもしれない問題だからです。もちろん、このような個人的な状況を、社会的な文脈から完全に切り離すことはできませんが、根本的には私と私の周りの人たち、一人一人の話であるという事実に焦点をあてて作った作品です。
毒親に育てられている子供たちが、今、経験している苦痛から、幼少期の影からやがて抜け出し、一歩でも前に進むことができるように。
(文=リアルサウンド編集部)

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