ソフトバンク賃上げ妥結 5.5%で過去最高

 ソフトバンクが今春闘で、基本給を底上げするベースアップ(ベア)や定期昇給を合わせて平均5.5%の賃上げを実施することで労働組合と妥結したことが11日、関係者への取材で分かった。5.4%だった昨年春闘を上回る水準で、過去最高を更新したという。物価高の中、社員のやる気を引き出す狙い。対象は正社員約2万人。

 通信大手の今春闘では、KDDIが7日、正社員約1万300人と契約社員約100人を対象に平均6%の賃上げをすることで妥結した。大幅な賃上げ回答が相次いでおり、NTT労組も過去最高水準のベア5%を求め、月内妥結に向けて交渉を進めている。

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