大竹まこと「景気冷えきってますけど」日銀が示唆するマイナス金利解除とは…?

タレントの大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)。3月11日の放送では大竹が、経済アナリストの森永卓郎氏と共に、日銀がマイナス金利解除を示唆している記事を取り上げた。

森永氏 マイナス金利の解除ですね。早ければ来週、遅くても来月ぐらいにはやろうとしている。いきなりやるとびっくりしちゃうので、小出しに匂わせている程度ですが上げるのは間違いないと。マイナス金利解除の次が実際に金利を上げる。そうすると、一般の人々の住宅ローン返済が増えます。中小企業で資金を借りている人などもみんな利払いが増えます。つまり景気の足を大きく引っ張るっていうのがひとつ。もうひとつがアメリカが金利を下げそうなんです、FRBの議長も下げるぞと(言っていて)、アメリカの金利が下がって日本の金利が上がる。どちらが良いですかと言ったら円の方が良いわけです。円高になると輸出企業は苦しくなるから今日一時的に日経平均株価は1000円を超える値下がりになります

大竹 そうでしたね

森永氏 もう2年近く賃金が下がり続け消費も落ちている中で、景気の悪い中で金利を上げる。しごきの理論です。なぜ上げるのか、金利のある世界が正常だからです。と、いうふうに自分の暮らしが守られている日銀の人たち及び、財務省の人たちは「庶民の暮らし、中小企業なんか関係ないよ」と、力の強い大手だけが生き残れば良いと本音では思っているんです

大竹 マイナス金利の解除っていうのは、経済状態が良くなっているときにやること?

森永氏 景気の過熱を防ぐためにやることです。今景気が加熱していますか?

大竹 全然加熱してません。もう冷えきってますけど…そのときにやるもんじゃないと。でもずっとこのマイナス金利状態を続けるわけにもいかないと

森永氏 うーん、ただ順序が違うんです。景気が良くなって、十分耐えられるような経済状況になってちょっとこれいきすぎだなっていうところでやるべきなのに…(一方)大手企業は賃金が上がっているわけです。中小は全然上がってないんですよ

大竹 そうなってくると格差が広がる。これによって中小企業とかはかえって打撃大きいということですか?

森永氏 大きいです

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